「秋の気配」という、オフコースの名曲がございます。
発表から40年以上?経ちますが、描かれる繊細な心のアヤは、色褪せる事のない普遍的な人の気持ちです。
作詞した小田さんは後に、「どうしてこんな冷たい男の曲が一位になるんだろう」と、この曲の人気に疑問を感じるようでした。
この曲は、男性が自分の心変わりをどう打ち明けようか考え込んでいる内容なので、「よく見るとひどい男だよね」という解釈も多いです。確かに、不実っちゃあ不実で(汗)。
飽きた彼女をどう傷つけずに振るか考えてるみたいですもんね(汗)。
だけど何となく、思うことがあるんです。
「あの歌だけは他の誰にも歌わないで」と彼女が言うからには、男の子はミュージシャンを目指してる。そして彼女との思い出の歌を作ってるっぽいです。
僕があなたから離れていく、という印象的なフレーズは、決して彼女をキライになったわけじゃなく、今自分の中で、彼女の存在感が少なくなって行ってる事を言ってると思います。
冷たい、かな、これ(汗)?
人の心って、いつも同じものに、同じ熱量じゃなきゃいけないかな(汗)?
…これ、ウチの杢太郎さんにも、ちょっとありそうな気もするんです(滝汗)。
すたー編は本当にそんな感じで、しぃちゃんが色々考え込む流れになっています。
興味の対象が移ると、彼女の事はちょっぴり忘れちゃう。
仕事が本当に楽しい時は、そっちを全力で楽しんでいます。
だから、彼女を嫌いになったとか、醒めたわけじゃないです。勿論他の女ができたからでもない。
彼はひたすら、音楽が楽しい時なんじゃないのかな…。
仕事が充実しすぎて、彼女のことを忘れがちになってしまっただけじゃないんだろうか…
この曲のカップルはお互いきっとものすごく真面目で、そうなった時は「不実で」「別れなきゃ」って思う子たちなんでしょうね。
だけど…これ、彼が普段からもうアレもこれも、みたいなタイプだったり、彼女が「あの曲どんどん歌って、全国の女の子を山程虜にして来てよ。アレ最高だからさ」って笑うタイプなら、また状況は変わった気もします。
勿論そんなんじゃ、曲の世界自体全然変わっちゃって、もう意味すらありませんが(大汗)。
昭和の歌詞には、当時と今で解釈が変わったり、時を越えて味わい尽くせる深い世界観の魅力を持った作品が多数ございます。
今でも人気があるのとってもよく分かりますし、たまに思い出して聞いてみて、ついつい語り継ぎたくなっちゃいます。