昨日、そういやアリコくんについては、最初はそんなに設定無かったなーって思い出していたんです。
杢太郎さんとしぃちゃんのお話は、元々サプライズプロポーズ決まったところで、ハピエンおめでとうチャンチャンの予定でした。
だけどそれを書き終わって、本当にすぐの事だったんですけど、「なんで杢太郎さんはあんなに焦って入籍したんだろう」と、むしろ自分の中に疑問が湧いてしまいました(汗)
特務曹長はファンブックで「知略に長けた」と説明が有ったので、常に戦略が頭の中にある人なんだろうな、と思っていました。
そしてその後原作を読み進めて、アイディアが浮かんだらすぐそれを実行に移すんだなあ、判断が早いタイプだよなあ、って思うようになりました。
あんな風にしてるけど、ご飯粒つけて茶碗持ったまま出て来たりして、意外とチャカチャカしい人なのかなってイメージも持ちました。
あとしぃちゃんがどっちかって言うとのんびりした感じの子なので、ちょっとぐらいせっかちなとこがあるのもいいかな?とか・・
時にウチの杢太郎さんは、彼女に過去男がいても、それに嫉妬するようなタイプではありません。
だけど、知ってはいたい。
「知らない」って事には、イラつくタイプと想定しています。
なので、彼女と過去を共有する伏兵の役を、誰かに頼もうと思いました。
原作で菊田さんに近いキャラって言えば有古しか居ないよねえ、と、かなり短絡的に出演を依頼した事でした。
ですがこれが結果大当たり(言い方アレですけれど)だったと、今では思っています。
有古名演、どうもありがとう。
北海道から1人でやって来たナイーブな男の子はすっかり立派に成長して、今は彼女との青春のほろ苦い思い出を、大切に隠し持っています。
杢太郎さんがあのタイミングで帰宅しなければ、過ちが起きる可能性はあったと思います。
…お話は、すたー編を書いたら終わりにするつもりでした。
だけど書いてる内に私が、そのナイーブな色気に若干やられてきた(汗)。
アリコくんの登場曲は、「うぃんたーあげいん」です。
自分が去った後、彼女が杢太郎さんに乱暴に抱かれたことを、アリコくんは知りません。
野球が大好きだったあの娘は、今でもあの街で可愛い笑顔のまま、元気に暮らしているんだろう。
そして俺のことなんか、恨みも消えるほどキレイさっぱり、忘れてしまったんだろう。
だってもう、俺とは正反対に垢抜けた、いい男の嫁さんになってしまったんだから。
それでも未だに故郷の真っ白な雪景色を、俺は君に、見せたいと思うんだ。
そんな気持ちの中でアリコくんはこの曲を使い続け、毎回打席に入っていたんだって事なんですよね。
アリコくんは彼らの結婚を、しぃちゃんの事ではなく「菊田コーチのこと」として知ったと思います。
相手は二軍球場の近所のご飯屋さんの人だってさ、って聞いた時のアリコくんの気持ちを思うと、意外とやりきれない感じがして来ました。