なりゆきまかせ

基本備忘録です。いや。謎の進行実況です。

どういう事かと言いますと(GM周辺解説)

鶴見GMのしてる事は、プロ球団としては、そこそこやばい問題行動です。

フロントの望まない(チームの戦力を削ぐ)人事操作と、チームの私物化。

どちらも、勝利を目指す為にその任を託されたGMとしては「株式会社関東ゴールデンカムイ」への・・

 

(ややこしいですが、親会社がエヌディーアール。その子会社が「株式会社関東ゴールデンカムイ」です。正確に言うと、きっとチーム名「関東NDRゴールデンカムイ」なのでしょう(汗))

 

・・激しい背任行為となります。

GMは人事も予算も自由にできる立場ですので、その権力をチームとファンの為ではなく、私利私欲のために、使おうと思えば使えるんですね。

だけどそんな事すれば勿論、チームが強くなると信じてGMについて来るファンの心は、深く傷つくだろうと思います。

そしてプロ野球界全体のモラルまで問われる、大きな問題に発展する可能性もあるのです。

それを、操作ではなく自然な形に見えるよう誘導する為、杢太郎さんにはあんな命令を出しています。

その時自分の事情を全く伏せて、彼の弱点をついています。

尾形くんには逆に事情を言える範囲で明かし、彼にwin−winを持ちかけ、彼が自主的に動くよう誘導しています。

そして多分月島選手には、彼と同じ苦しみを持った選手を救おう、と声がけしてる気がします。

ただGMは、私利私欲のためにやってるわけではないんです。

最終的には、球団の垣根を超える「最強の日本野球」を作るのが、目的なんです。

 

杢太郎さんは真面目な部下ですから、GMの命令はフロントからの命令、チームの総意であると当たり前にそう思っています。

そして心の片隅ではちょっとだけ、ノラ坊がメジャー行ったらきっとすげえだろうなあ、って気持ちもあり・・で、引き受けたのだと思います(引き受けなきゃ許されないような場の雰囲気も、あったかもしれないのですが(汗))。

だけどシーズンが終わって、自分がしてきた事がどうも球団そのものの意思と食い違っている事、そして自分だけ何か知らされていない、という事に気が付きます。

それでああいう展開になってございます。

 

杢太郎さんにとってみれば、自分を何とか納得させてやってきた事が、実は球団への背信行為だったと分かってしまった、という話でもあります。

 

それにしぃちゃんまで巻き込まれ、杢太郎さん的には受難に続く受難でしたが、結果ノラ坊は、自分の意志で日本に残り、日本のファンはそれを心から喜びました。

結果オーライではございましたが、杢太郎さんサイドから見れば「そんなに金が欲しいって何がしたかったのか分からない鶴見元GMと、クソったれ尾形」で話は終わっていることになります。

このあと彼らが何を思うかは、また時が経ってみないと分からないことです(筆者にも(汗))。

 

原作で鶴見中尉の話は、人を信じさせる力はあるかもしれないけど、冷静に考えれば「そんな事できるはずないじゃん」って話ばっかりだよな、と、夢のない私は思ったりもします。

ウチのGMの持つ野望も、そんな感じで設えました。

からしてみれば…達成出来るはずの無い、でかい野望を秘めた方。

その野望を受け止める、大きな社会をまとめ上げるカリスマ。

目的を実現するため、ありとあらゆる手段を思いつくアイディアマン。

そしてダメでもへこたれず、ひたすら目標達成に邁進する努力の人。

それが、鶴見さんという人へ、私が投影するイメージです。

 

誤解を恐れず白状すれば、こういう人の前では「菊田という男」なんて、モブに近い存在感だったんじゃないかな〜と想像します。

ていうのは、菊田さんが、人が考えるそういう大きな事に、あんまり興味示しそうに思えないからなんですが(大汗)。

 

野望の中で消費された菊田さんに肩入れしてしまうのは、私が何十年も会社員やってきたせいかもしれないな~なんて思います(大汗)。

 

原作では登別が先だったのでセクシーキングな面がクローズアップされがち(実際そうだけど❤)ですが、時系列では日清戦争→東京愛物語→函館誘拐→日露戦争→登別で良かったでしたっけ?

東京から登別の間に、菊田さんはあの愁いたっぷりのお色気を身にまとったのか。

相当鶴見中尉の下で、色々考えるところがあったんだろうな…と想像する昼下りでございました。