すごいペナントでしたね・・
勝った方の嬉しさと、負けた方の悔しさは比例する。どちらも激しい逆転劇で、逆転を許した方のチームを応援するファンはやり切れない思いで一杯だったはずだ。
お話を書いていたとき、杢太郎さんに日本シリーズで決勝サヨナラを打たれたピッチャーのことや、怪我の原因になった同僚のことを、途中で一瞬考えた。
けどそこまで話にすると、このお話がラブロマンスではなくなるなと思って考えるのを止めた。
最近は、メンタルを大事にする風潮もやっと根付いて来たように思う。
だけど杢太郎さんが怪我をした2016年くらいだとまだ、心無いファンが誹謗中傷で選手をわざと傷つけ、追い込むような事もありそうだったかなと思う。
杢太郎さんに日シリでホームラン打たれたピッチャーは、相手チームの抑えのエースだった。
1点ビハインドにもかかわらず、スタジアム全体が菊田の逆転打を信じて疑わない異様な雰囲気に包まれていた。
菊田の気迫に吸い込まれるように、投球は棒玉の絶好球だった。
それを見事に弾き返された、というのが相手チームの裏設定です。
ただ、この時の相手チームのファンは、悔しがったけど怒った人はほとんどいない。
1年の死闘を見守って来た人たちだ。
よく頑張ったと、選手もファンもお互いをねぎらって泣いた。
ピッチャーは次年もリーグを代表する抑えとして大活躍したはず。
一方で、杢太郎さんと衝突した内野手は、菊田を再起不能にしたと(レギュラーに戻れなかったのは、杢太郎さんにだって原因はあったのだけど)誹謗中傷を受け、間もなく球界を去っている。
当人も計り知れない傷を負っているのはもちろん全て、菊田選手も罪悪感を背負ったかもしれない。
・・・ううっ、投了したのに、まだ妄想が・・(汗)