なりゆきまかせ

基本備忘録です。いや。謎の進行実況です。

読み返し

本紙の怒涛のクライマックスに控え、単行本を読み返している。初出では深い意味を感じなくても、後から出てくるエピソードの伏線だった台詞回しや仕草が所々に仕組まれていて、もう野田先生は最初から何をどう書くって決めている・・

・・というか、決まっている上で、それに肉づけして描いてらっしゃるのかもしれない。

1巻読んでみると、改めて言う事でもないけど杉元と梅ちゃんと寅次って「三角関係」だったんですね。杉元は寅次の気持ち知ってて梅ちゃんと一緒になるつもりだったのか。

梅ちゃんの、嫁入りの時の浮かない顔がずっと気になって仕方がないんだけど、これは別に気にしなくてもいいとこかあ・・

正直、寅次が杉元よりいいとこって紙面では伝わってこない。「誰よりも梅子を愛してる」と言葉で聞いてはいるけれど、その男気を実際感じるエピが無いからかな・・(亡くなるとこじゃなく、単純に恋の話として)。

 

7巻エディー・ダン・・って、やっぱりエドウィン・ダンがモデルなのかなあ?

私の知っているエドウィン・ダンは北海道酪農の父だ。

エドウィン・ダンは日本政府の要請で来日している。ここで結果を出さないわけにはいかないのだ。

結果的に狼の駆逐に加担したと言えば、確かにそうだ。

ただの人間の欲望のために狼を力でねじ伏せたみたいな言い方になってしまっているが、エドウィン・ダンも「仕事をしただけ」なんだよな・・

実際に開墾に携わった人、理化学や農学でこの北の国で何の産業ができるか考えた人への「すごい」感は拭えない。

そしてもちろん、その一方で・・という話が・・あるんだよねえ。

どんな事象も、立場や見方の側面が変わるといいも悪いも変わってしまう。日常でもよくある事だ。ゴールデンカムイ の世界も、そんな事の繰り返しだ。

本当に正しい事なんてこの世に一つも無い事を、当たり前と思うか虚しいと思うかすらも、その人の考え方一つで変わってしまうんだなあと思う。

 

いやそんな事を言いたいわけじゃない(^^;;

ゴールデンカムイ を読み出して、エドウィンダンみたいに札幌の人でも知らないような人がモデルに出てくるんだったらすごいなあ!・・と、読み続けるきっかけになったキャラだったな、って懐かしく思い出しただけだったのよ(^^;