なりゆきまかせ

基本備忘録です。いや。謎の進行実況です。

続妄想

菊田くんが野球を始めたのは、高校入ってからだと思う。

多分元々明るく華のあるタイプで、スポーツは得意、お勉強はまあそこそこ。兄貴肌で面倒見が良く、いつも朗らかな彼は女子人気もあった。

小中学校なら一学年に一人はいる、絵に書いたような人気者だった気がする。

高校上がったばかりくらいに、誰かをかばって…遅刻常習者の女のコを助けてたら自分が遅刻しちゃった、みたいな感じかもしれない。普段彼は遅刻するようなコではないのに、それもホントたまたまのことだったと思う。

で、運悪くちょー怖い先生に捕まって、丸刈りの刑に遭った。

もしかしたら、軽くモテモテ入ってる菊田くんに嫉妬した、先生のイヤガラセだったかもしれない。

だけど当時三年生の美人のマドンナちゃんに「カワイイ。似合ってるね」と言われ、その取り巻きから「野球部でも入ったら〜」と囃された。

マドンナちゃんは「そうだね」と聖女の笑みを浮かべただけだったけど、それを完全に真に受けた結果が、人生を決定づけたようだ。

多分いつも告白されて、断れなくて付き合っている。

割りと表面的な憧れで交際を申し込まれることも多いので、結構「菊田くんは私にはもったいない人だよ」と言われて、最終的に別れてしまうパターンが多い(汗)。

向こうも子供だから、菊田くんの良さが分かんないのよ(誰が言ってる)

…これくらいの時期にもし、10歳ぐらい上の手練のお姉さんが彼を見初めて、下半身に目をつけられて仕込まれてりしたら、道は違ってた(大汗)。

根が真面目な彼は、何だかんだ言って部活には真剣に取り組む人です。野球にもそれなりに探究心持って臨んだようでした。

華やかなのに泥臭い、野球を始めた彼にはそんな青春も似合ったと思う。

その面倒見のいい性格や人懐こい笑顔も、そんな中で発揮できて良かった…(汗)。

多分そこが、スカウトの目にも止まった一つの要因だと思うしね…(惚)