なりゆきまかせ

基本備忘録です。いや。謎の進行実況です。

武蔵野ワイルドキャッツ

表記の野球チーム名をご存知の方は、昭和30年代後半~40年代生まれの方だろう。

私はこの球団を、1981年週刊少年ジャンプで連載された「フォーエバー神児くん」という野球漫画で知った。

同クールで始まったキャプテン翼が37巻を数え、その後長らく歴史を紡いだのに比べると、全3巻で終わっているこの作品はとてもささやかだ。

だけどリアルタイムでは、ペナントが始まってワイルドキャッツが優勝(プレーオフ制覇だったか・・)というカレンダー通りの、とても締まった終わり方だった。

 

小学生の神児くんが精神力を増幅して身体的パワーに変えるヘルメットを使って、プロ野球で活躍する。

それだけ書くと夢のある普通の少年漫画で十分面白いのだが、私はそれ以前に、神児くんが入団する架空の球団「武蔵野ワイルドキャッツ」と、それを取り巻く地元の人たちの空気感がとても好きだった。

 

神児くんの家は喫茶店をやっていて、店でラジオを聞いていても愛するチームのピンチになるとお父さんは仕事をおっぽり出したり、野球ばかりになって勉学が疎かになっている神児くんに勉強を教えに来ている先生まで現場へ急行してしまう、みたいな(ああ、ちょっと記憶が曖昧だ・・)。

選手と地元の人たちとの距離感が絶妙に自然で、選手たちはその周辺で「野球という仕事」に就いて、生々しく、人間くさく暮らしていた(イメージです)。

そんな世界は実際はどこにも無かったのかもしれないが、野球チームがない地域に生まれ育っていた私は、本当にそんな街があると思って心底憧れていた。

 

 1. 今回、突然現パロ二次創作で、小説のようなものを書いてしまったのです。

 2. 二次創作なんて初めてやりました。

 3. 私の地元、北海道が舞台のゴールデンカムイにはまりました。

 4. ファンが集まる掲示板で大好きな野球に準えて、ネタを作りました。

 5. 自分で始めた設定のくせに、ヘンにそれがツボに刺さりました。

 6. 大昔の記憶、武蔵野の空気が突如私を包み始め・・・

 

・・で、お話はいつの間にか、大人向けのラブロマンスにまで発展した。

 

作者のえだまつかつゆき先生の作品は現在全てが絶版だが、この作品を含め今でも復刊を望む声は多いようだ。作品は世界観をかなり共有しているようで、ワイルドキャッツは他の作品でも度々出てくる。

こちらも傑作と言われる青春漫画「4Sprits」だけは、後からなんとか揃えた。一見野球とは無関係そうなこの作品でも、主人公格の南くんの恋敵はワイルドキャッツの選手だった。

長くなりました。今回は、この辺で。