なりゆきまかせ

基本備忘録です。いや。謎の進行実況です。

症状固定

私が生粋の物書きではないからかも、と思っているんですが、「キャラが勝手に動く」という状況には、あんまりなんないんですよね。
というか、実は皆無に近い。

 

ただ、「動く」と「勝手に動く」は違うんじゃないのかな、とも思ったりします。

 

ウチは書き始める前に、キャラクター本人と綿密な面談があるんです(汗)。

 

シナリオの中で何を伝えたいか、これはこうこうこういう話だよ、っていうのは私が決めています。
なので、小説を書くっていうのはその結論に向かって、その舞台を作り上げるような、作業をしていく感覚なんですよね(汗)。

この面談の打ち合わせ段階で、本人たちからしたくない事、違和感がある事を聞いておきます。
したいことよりは、したくない事を聞く方が、私は比較的多いです。

それと、独白したいことがあれば聞いておきます。

突然フラッとやってきて、緊急面談したキャラもいました(滝汗)。

 

色々話し合って、本人たちが一応、一旦納得したところで書き始めます。
なので書いてる段階ではもう、勝手な事はしないんですよね(汗)。

書いている途中のセリフ回しや、その時の態度や仕草なんかは、本人に聞いた通りの気持ちに沿って決めている・・つもりです(汗)。

 

「ハァト編」を企画時に、

 

1 杢太郎さんとしぃちゃんは離れ離れになること

2 その間、お互いの過去の恋にそれぞれが揺れること

3 それを物ともせず愛を確かめ合うこと

 

という、話の流れを一つ用意してありました。

 

だけど面談によって(汗)、ウチの杢太郎さんは過去の恋にまったく未練がないことが分かりました。

ウチの杢太郎さんは、モテモテで女遊びも結構した。
だけどそういうの全部済んで、大事な愛は一つだけと気づいた今は、全く迷いがない。


だから「揺れる」という事はない。
と、ピシャリと言われたのでございます(汗)。

なのでこういう場合は、私がシナリオを変えたり、新たに考えたりします。

それで、杢太郎さんの心は揺れないけど、揺らそうと画策する人物に出演してもらいましょうというシナリオを作りました。

尾形くんにお声がけしたら、これはまたまあ、ニッコリと快諾してくれましてですね(大汗)。

そして結果その方が、私自身にとっても一層好きな杢太郎さんになった(汗)。

 

エックスで、バズっていた話題です。

コメ主さんの(物書きさんで)

「キャラが勝手に動くってオカルトっぽくてキモチワルイと思ってたけど、勝手に動き出す感覚になるぐらい解像度を上げるっていうのも必要なのかな、って思ってる」

ってお話でした。

「調べてみると意外に、勝手に動くって感覚が分からない人たちがいるんだな」とコメントがついたりしています。

 

キャラが勝手に動くのがオカルトなら、2年も前から杢太郎さんと自由に話せる症状の私はやっぱり、良くない病気なのでしょう(ずっと治らない)。