私はそういえば、若干寅次派なんです。映画見て、色々思い出した・・
原作だと杉元よりずっと庶民的な顔をしてる(汗)。
それとね、寅次の愛に振り向いた梅ちゃんばっかいい女扱いになってる気がして、そこがちょっとひっかかってました(汗)。
あの頃の事情だと、女性はまず生きるために色々必要でした。
とは分かっていても、あれじゃ寅次があまりにも次善の策過ぎて、気の毒な感じもします。
なんか寅次は、お情けで愛されたみたいに感じちゃったんですね・・・
これからするお話は単なる私の妄想で、ほとんど言いがかりに近いです。
物語の本筋にはあまり関係ないところでグニャグニャ言ってるのは、百も承知です(汗)。
梅ちゃんの中には佐一がいる。
みんな、そう思っています。当人同士も。
でも、本当にそうだったのかな?
寅次が梅ちゃんに、「佐一が連れに来たらどうする」って話した時に、幼き頃の3人を、回想するコマが一つだけ出てきます。
泣いてる寅次と慰める梅ちゃん、それをジト目で見る佐一ちゃん…
梅ちゃん、もしかして気づいてなかったかもだけど、寅次みたいなかわいいタイプも好きだったんじゃないの(汗)?
佐一に負けてわんわん泣いてるけど、梅ちゃん、そんな寅次の事、カワイイって思ってナデナデしてない?
だから、「負けて泣き止んだら家でご飯作って待ってる」なんて、言ってあげられるんだよね?
(寅次は佐一に勝てない事をコンプレックスに思ってるんだから、「勝つまで応援する」っていう選択肢だってあると思うんです・・でも、梅ちゃんはそうは思わなかったみたいなので)
…何が言いたいかって言うと、私は「梅ちゃんは心を切り替えたわけじゃない、元から寅次の事も、ちょっとは好きだったんじゃないか」と思ってるんです(汗)。
菊田さんは「梅ちゃんの一番がいつまでも自分と思ってるなら高慢ちきだ」とノラ坊に説教していますが、雑誌連載時にあった「女は好きな男を塗り替えるもんだ」ってセリフは、カットになってるんですよね。
私は、「女だって塗り替えたりしないよ、新しい男にそんな話しないだけに決まってんじゃん」と思っていたので、たとえば飲み屋であのセリフ言われてたら、酔いに任せて菊田さん相手に逆説教大爆発してるとこです(大汗)。
コミックスになる途中で何かあったのか、改心してくれた(それは違う)
さっきコミックス読み返して改めて気がついたんだけど、寅次も「女は男ほど未練持たないみたいだし」って事を口走っています。
女を知らない若造は、悉くこういう事を言うんでしょうか(それも違う)