鶴見さんの出演は、うちではハァト編の「GMの野望」の時だけなんですけど、結構ストーリーの骨子になる話を百之助相手に(汗)繰り広げていました。
「日本の野球」は「アメリカの野球」より優れている。
決してジャパニーズベースボールは、三流メジャーリーガーの受け皿ではない。
GMはこの時こんな風に、自分の気持ちを話しています。
だけど百之助が心を開いて受け入れて、賛同しているかどうかは、正直怪しいです。
GMは、しづかの計画を見限った政治家たちを見返してやりたい思いがあります。
そして、同じやつに家庭を壊されている百之助をたらし込みむべく、一生懸命(汗)口説いているんですよね(滝汗)。
杢太郎さんと女子アナとの出会いも、GM側がTV局と結託して仕込んだものでした。
だけどこれは思ったように行かなかった例で、失敗する事もあるっていうお話です。
原作の鶴見中尉は、でっかい志を持っていました。
それはもう、野心に近い。
そしてその野望を実現させるべく、計画や作戦を次々と実行に移しています。
だいたい、その人心掌握術や、アイディアもすごい。
ただ案外、「うまく行ってないことも結構ありますよね」って気もするんですよね。
計画が上手く行かなくってもまた次の作戦を練り、使えるものは何でも使って進んで行くだけ。
中尉ってば、すんごいバイタリティの持ち主ですよね。
それで私は
「鶴見中尉のホントにすごいところって、野望の為にはどんなに失敗してもへこたれず、「前に進む気合を失わないとこ」だな」
と、思うようになりました。
改めて言うことでもないですけれど(汗)
だけど、人心掌握もアイディアも、その気合があるからこそ湧いて出てくるのだろうと思ったんです。
鶴見中尉の「一番」は誰々への愛とかじゃなく、あくまでも自分の野望だと思うんです。
それを叶える為には、極端に言えば多分、何が犠牲になっても厭わない。
「愛」とは人を突き動かす力だから、中尉は自分の野望の為にそれを「使う」んですよね。
勿論、妻子の件は辛かったはずです。
あれは私怨は私怨として、野望とは別の問題だったと思います。
自分の計画通りに進んでいれば、彼女らをあんなむごい、可愛そうな目に合わさず計画は完了できたはず。
とんだ疫病神たちへの、恨みはあった気がします。
あっなんか冷たい書き方になってますけど(汗)、冷たくないです(大汗)。
妻子が大切でなければ、恨みさえしないと思うんですよ(汗)。
原作最後の方で、アシㇼパさんと対峙する中尉のセリフは、「やっぱり私怨だったんじゃないの?」って受け取れる感じもします。
だけど中尉の「野望」って、本気で日本を外界の脅威から守り、列強と対等に渡り合える国にしようとする「日本愛」から来ていたはず。
そしてそれは、日本を守って死んでいった同胞たちの名誉に報いる「愛」でもあると思ってた
と、思うんです。
……っていうのを、ウチの箱庭に落とし込んだら、ああいう話になりました(汗)
GMにはGMの「愛」の物語があるんですよね。
でもそれに言及しはじめると、関カムは夢小説ではなくなってしまう(滝汗)