あれから1年が経ったのだという。
随分前のようでもあり、ついこの間のような気もします。
あの310話が無かったら、自作のハァト編も、ああいうお話ではありませんでした。
お話が出来ていった経緯を、あの頃を思い出して正直ベースで回顧、備忘いたします。
自作の大筋を考えてる内に本誌が発売され、尾形くんの本心(あくまでも、原作から私が読み取れた範囲ではありますが)が分かって、そんなキツい人生を送っていたんだと、とても切なくなりました。
私は、菊田さんを人望と栄光に包むための箱庭の増設を考えている最中で、書き始めるにはシナリオ的にエピソードが全く少なく、短編の域を出ない状況でした。
実は最初は、相変わらず彼の過去にクヨクヨするしぃちゃんと、アリコのくんのエピだけしか無かったことを、ここに白状いたします(汗)
尾形くんは最初からスコアラーとして登場の予定があって、単純に杢太郎さんのスキャンダルを始末したりとかのポジションを考えていました。
だけど、あんなに切ない心を抱えた人なんだからもうちょっと…
なんか違うだろ、と思った時に
数々の遊びを繰り返した杢太郎さんが今、ラブラブ幸せなのを見たらどう思うかな?
そしてもし、愛に裏切られた経験を隠して暮らしていたとしたら?
いやそう言えば、鶴見GMが尾形くんをフロントに引っ張った理由はまだ謎の筈だった(当時未設定だったのです)。
心の傷を利用して、引退させられたって可能性も高い…
という、妄想がぼーーーんと立ち上がったのです。
それが、あのストーリーになった源流でした。
それから尾形を履修。
更にノラ坊のストーリーが出来てから、杉元を履修しました。
ついつい菊田さん可愛さでものを考えがちな自分でしたが、やっと「ゴールデンカムイの考察」(大仰ですが(汗))をできかけてきたような、そんな気がしたのを覚えています。
私は、箱庭の「百ちゃん」は、プレイヤーを続けたかったんだと思っています。
色々ありすぎて、そしてGMにある意味、野球を断念「させられ」ています。
GMも尾形くん本人も、いつか「奴ら」の鼻を明かしてやろうと気持ちが一致してるようにも見えます。
だけど私は百ちゃんが野球を出来なくなった理由は、GM本人がコナかけたせいだと思っています。
あれだけ、一人でも多く野球を、って言ってる人が、実は尾形くんの野球人生を奪ってんですね(汗)。
原作で私が思ったのは、「尾形だって変なことに巻き込れまなきゃ、普通に銃の教官とかなって、芸風のちょっと変わったオモロい男として、平和に暮らせたんじゃないか」って事でした。
尾形の平和を奪ったのは誰、何?
どうしてああなってしまったんだろう?
…とかなんとか考えてる内に、いつの間にかあんな話しになりました(汗)。
濃密な1年だったと、自分で振り返っています。
菊田さんのお陰ですけど、尾形にも杉元にも、鶴見中尉、そして勿論アリコくんにも、深く深くお礼です。
やっぱりゴールデンカムイはいいですよね。
んんん、野田先生、スゴ〜〜-イ!!