既刊イベにお世話になりました。
迷ったけど、出た意味はあリました。
どうもありがとうございました!
心残りがある話をします。
「ほんとに新刊だった時」に買ってくださった方に、謝恩が出来ないでいるのです。
本を作った頃の自分は、鉛筆でなんとか大首絵を描けるようになったばかりでした。
それが私の100%で、そしてそれからもずっと、これが100%なんだと思っていた。
それが状況はどんどん変わって、自分で小さなノベルティまで作りたくなるくらいまで絵を続けることができました。
今まで何かしら描き続けてきたのは、もちろん杢太郎さんへの愛が溢れて止まらなかったからなんですけれど(汗)、手にとって下さった方、アップしたものをすぐに読みに来てくださったPixivユーザの皆様が、心の支えだったからです。間違いなく。
文章を書いていた時は、心の中で思い浮かべた事を、正しく言葉で伝えられるように考えて書こうと、一生懸命でした。
逆に、「どうせ絵に描いてるワケじゃないんだから、すんごいスペクタクルなポーズしてても別にいいよね」と思って書いたとこも偶にあります(滝汗)
(自分で書いてて言うのもアレですが、このお話で一番体が丈夫なのはしぃちゃんだと思う(汗汗))
完結してしばらくして、その「一生懸命書いた箇所を今一度、噛み砕いてお伝えしたい」と思ったら、やっぱり絵は必要不可欠だったんですよね(汗)
文章は、アップ直後が一番見ていただける。
だけどその後はもう、よほど面白そうじゃないと閲覧も続かないんですね。
私のブツのようなシリーズものですと尚更です。
どんどんとっつきにくくなってしまう。
それで苦肉の策として、大首絵(しかも半顔)を使った「四人の男たち」のアップに至ったんだった・・・です(大汗)
だけどいや〜〜・・・・・・、本当に照れましたですよ(赤赤面)。
思い出します、初めて杢太郎さんを描いた日の、気が遠くなりそうな興奮を。
当時「自分の絵柄」みたいなのも無いですし(いや、今もたいして無いけど)、原作の杢太郎さんを色々見ながら、「しぃちゃんを見つめる彼の表情」を必死で想像したんですよね。
そしたらそりゃあ、尚更恥ずかしくなるじゃないですか・・・
だって杢太郎さん、しぃちゃんを本当に優しい瞳で見つめているんですもん(ダダ汗)
想像すればするほど、描いてる私がおかしくなりそうです。
冷静になるために、ほか3人(酷い扱い)にも着手しました(汗)
当時から大人気だった尾形は、4人セットで売り出したいと思ったら避けては通れない道です。
こんな私が挑戦して大丈夫だろうか?っていう不安もありました。
実際尾形の開発はとても難しくて、すごい難産でした。
今でも何となく照れちゃって難しいけど・・・(簡単なキャラなんて居ないです)
だけどその分、恥ずかしいとか言ってる場合じゃないって、腹を括れた(汗)
何とか「尾形くん」が出来上がった感動は、一際大きかったです。
なんか、これから描き続けること可能じゃないか自分?って、アタシを調子に乗せてくれたのが尾形くんだったように、今では思うんですよね。
四人の男たち、原作で顔に傷があるキャラは全員、傷を消しました。
その時思ったんですけど、菊田さんだけは顔じゃなく、胸に傷があるんですよね。
胸を見ないと、彼に傷があるなんて誰も気づかない。
原作の「菊田さん」のあり方を垣間見た気がして、また切なくなった事を、さっき思い出しました(滴涙)
イベント参加すると、やった事をもう一度思い出せるっていうのも、とってもありがたい一面だったりすんですよね。