私が書いてしまった尾形くんの寂しげな表情には多分理由があって、その辺が今回かなり加筆修正されています。
pixiv版では最終章で「尾形くんはたった一晩の思い出をずっと大切にして、自分を応援するときにあの歌を思い出していたんだ」というお話にしてあります。
杢太郎さんと尾形くんがアメリカへ旅立った後、突然店に現れた尾形くんに対し、しぃちゃんは警戒しています。
思い出話がしたいという彼をしぃちゃんは信用しませんでした。
だけど尾形くんの方は、それ嘘じゃなかったと踏んでいます(涙)
確かに、心の何処かに「たらし込み欲求」もあって、そこには菊田家の仲に一石を投じたい意識も混じっています。
徐々にいい雰囲気にして、落とせたカップルがきっといくつもあったんでしょう。
その辺の事を、杢太郎さんは最終章でしぃちゃんにさらっと説明しています。
尾形くんは最後、サッと身を翻して店を出て行きますが、その時のやるせなさが今、私の目の前に迫ってきて正直焦っています(汗)
いや、本当に大量修正しました。
その結果が絵になって、絵がまた文章になる感じです。